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 近年、ADHDなどの情緒障害児が増え、学級崩壊の一因にもなっているといわれていますが、情緒障害児に対応した教育の場がないのが現状であります。

 日本共産党戸田市議団は、10月21日、情緒障害児の通級教育について春日部市を視察しました。

 春日部市では、障害の種類・程度に応じた教育を行うために、知的障害児学級、情緒障害児学級と共に、障害の程度の低い児童生徒に対しては、聴力・言語・情緒の通級指導教室があり、効果をあげています。通級教室では、通常の学級に籍を置きながら、週数回通級教室に通って様々な指導を受けるシステムで、他市にない先進的な取り組みであります。

 一般的には、知的障害児学級はどこの市でも行っていますが、春日部市は、情緒障害児に対しても学級と通級できちんと対応していることが大きな特徴です。

 市議団が視察した備後小の情緒障害通級教室では、高機能自閉症五名、ADHD2名、LD2名、その他2名の11名が指導を受けており、内2名は校内通級で、他校からの通級が9名となっています。

 指導の内容は(1)自己コントロール、(2)聞いたことばのイメージ、(3)集団でのルール理解、(4)プリントの図形理解などで、指導は70分で行い、その後10分は保護者との面接を行い、保護者にも指導の内容・目的を理解してもらうよう勤めているとのことでした。