無駄な公共工事の代表がダム建設です。
 長野県でも田中知事が脱ダム宣言を行い無駄なダム建設を中止しています。首都圏の水需要は落ち込んでおり、新たな水資源の開発は必要がなくなっていますが、以前立てた計画が引き続き行われようとしています。その一つが、群馬県長野原町の吾妻川に造られようとしている八ツ場ダムです。

 このダムは、昭和27年に洪水調整、水道用水確保を目的に計画されてきましたが、地元は自然と生活基盤の破壊を理由に強く反対したため、着工できませんでした。この間50年の歳月が流れ、日本は高度成長から長期不況となり、水需要は大幅に落ち込み、ダムは必要がなくなりました。しかし国は八ツ場ダムの建設を強引に推進しようとしています。

 このダム建設は2100億円、内埼玉県の負担は630億円にもなります。一度計画したら何が何でも造るという国土交通省の姿勢も理解できないし、それに無条件に追従する埼玉県もおかしいのではないでしょうか。
 無駄な公共工事は断固辞めさせていきましょう。

(2002/11/22)