第45回自治体学校に参加して



自治体学校 in 徳島


 第45回自治体学校が徳島市で7月25日〜27日の日程で開催されました。戸田市議団は、25日・26日の二日間参加しました。
 第一日目は、「住民参加型の政治システムをつくる」をテーマに吉野川可動堰建設計画を白紙に戻した住民運動が紹介されました。
 この運動の特徴は、反対運動として、住民に反対を押し付けるのでなく、住民に判断できる材料を提供すること。「みんなで決めよう」をスローガンに住民投票野の会がつくられ、住民投票を求める直接請求が行われ、101,535名(有権者の49%)の署名が集められたが、徳島市議会はこれを否決したため。住民投票の会は、議員構成を変えようと呼びかけ、住民投票賛成議員が過半数を突破し、2000年1月23日、可動堰の是非を問う住民投票が行われ、90%が反対で、国は白紙に戻すと表明しました。
 住民投票の会は、一般の市民に開かれたものにするため、団体の参加は認めず、個人に限定したことも幅広い運動にできた大きな要因ではないでしょうか。

公立保育園の役割は益々重要に

 第二日目は、分散会が行われ、私は「保育・子育て支援と自治体の課題」の分散会に参加しました。
 少子化に歯止めがかからず、益々深刻になるなかで、児童虐待が急増しており、子育てを支える公立保育園の役割が、最近益々重要になっていることが報告されました。多くの自治体の公立保育園では、地域の子育てを支援する様々な活動が活発に行われ子育て支えていますが、公立保育園の運営を民間に委託したり、園を民間に無償譲渡する民営化などが多くの自治体で進められ、地域に責任を持った保育・子育て支援が出来なくなっている状況が出されました。公立保育園を守るために、公務員労働者と地域住民が共同で「地域子育て支援計画」の作成と実現に努力して「福祉型自治体」の展望を切り開くことの重要性が論議されました。

(2003/08)