映画「アレキサンダー」を観て
侵略による他民族支配に限界

「プラトー」「7月14日に生まれて」で有名なオリバーストーン監督の「アレキサンダー」を観てきました。

 アレキサンダー大王は世界史でもギリシャから中東、インドまで支配したマケドニアの王として習いました歴史上の人物です。
 映画は、アレキサンダーの生まれた時から死ぬまでを描いています。彼は父親の突然の死(暗殺)によって、紀元前336年20歳で父親の死によって、マケドニアの王になります。父親が進めていたギリシャとの和平が破綻したが、ギリシャを打ち負かし、全土を支配下に置き、エジプトにも攻め込み勝利します。
 さらに、マケドニアの長年の脅威であったペルシャ帝国に攻め込み25万人のペルシャ軍を4万のマケドニア軍が打ち破り、都バビロンに入城し、奴隷の開放とダイオス王一族を保護して、ペルシャ帝国を支配下に置きます。
 その後もアレキサンダーは将軍達の反対を押し切って軍を東に進め、ヒマラヤ山脈を越え、てインドまで攻め入りますが、結局破れペルシャのバビロンに戻りますが、32歳の若さで死亡します。
 アレキサンダーは、将軍たちの反対を押し切って、自らペルシャの部族長の娘と結婚し異民族の融和を図るなど理想を高く掲げて世界を制覇しますが、結局はインドで敗れしまいます。他民族を力で支配することの限界が見事に描かれている映画だと思いました。

(05/2/20)