もちづき市議 南相馬市支援に野菜200kg、水120kg、届ける
放射能は怖いけど、ここで生活するしかない

 望月久晴市議は、日本共産党戸田市議団を代表して6月23日、山脇紀子蕨市議と後援会の役員と協力して、地震・津波・放射能で大きな被害を受けた南相馬市の住民に直接、じゃがいも、玉ねぎ、かぼちゃ、などの野菜200kgとペットボトルの水120kgを届け、被災状況の視察とどのような援助が必要か住民から意見を聞きにいきました。

 現在の南相馬市は、平成18年1月1日、旧小高町、旧鹿島町、旧原町市の1市2町が合併して誕生しました。
 南相馬市の位置は、福島県浜通りの北部で太平洋に面し、面積は398.5平方kmです。東京からの距離は292kmで、いわき市と宮城県仙台市のほぼ中間にあります。
 今度の東日本大震災では津波によって、海岸から2?まで壊滅的被害を受けました。さらに福島第一原発の事故により、放射能の汚染を受け、20?圏は避難地域で入ることはできませんが、20kmから30kmの間は緊急時避難区域で、放射汚染地域ではありますが避難できない人や、避難していたが帰ってきた人々が放射の危険を感じながら生活しています。そして、新鮮な野菜や安全な水がほしいとの要望が切実であると聞いていたので、今回野菜と水を持っていきました。

 20km圏のすぐ外で生活している2歳の子どもを育てている若いお母さんは、「仙台に避難してたが、精神的に耐えられなくなって、帰ってきた。放射能は怖いけど、いろいろ注意して南相馬で頑張ります決意しました。線量計をいつも待って生活してます。どこが放射能が強いかも判ってきた。不安だけどここで生きるしかない」と厳しい現実を語ってくれました。原町区の市住宅の高齢者は「支援物資をもらうのは初めて、洗濯ものを外に干せないし、窓も開けられない、本当に困っている。野菜はありがたい」「新潟に避難していたけど、休まるところがなく、体を壊して帰ってきた」「自宅で避難生活していると何の援助もない。新鮮な野菜がもらえてうれしい」などと胸の内を率直に話してくれました。

 地元の荒木議員の案内で津波の現場を視察しましたが、海岸から2km国道6号線まで津波が押し寄せ、何にもかも亡くなっている惨状に驚くばかりでした。



津波で多くの死者を出した高齢者施設


海岸から2kmも流された漁船


原町区の市営住宅で野菜を配っているところ


市営住宅の住民の話を聞いているところ


(11/07/03)