▲議会と市政、くらしの情報のページへ 戻る




 戸田市は、競艇収入の減額を理由に財政の厳しさを強調してきました。そして、学童保育料の大幅な値上げや高齢者の銭湯無料入浴券の有料化など市民負担の引き上げを行ってきました。しかし、平成12年度一般会計決算を見ると、お金が大変余ったために、緊急性のない土地購入15億円、基金と言う積立金を15億円も行ない、さらに13億円の繰越金を出しました。

 特徴的なことは、基金積立2億円、用地購入費6億円は当初予算で組んでいました。ところが、年度途中でお金があまったために、補正予算を組んで、さらに用地購入7億円、基金に11億5千万円積立てたことです。基金積立や用地購入は一定程度必要でありますが、一度に多額は必要ありません。

 これだけ財政に余裕があるなら、深刻化している待機児対策に保育園を新設(小玉保育園は約1億円)するとか、いじめ・不登校・学級崩壊をなくし、学力の向上をはかるために30人学級を行うとか、公的医療機関の充実を図るとか、市民の切実な要求にもっと、もっと応えられたはずです。



 



 日本共産党もちづき久晴議員は、高齢者比率が高く、高齢者福祉施設の少ない下戸田地域(17号東側)に特別養護老人ホームを建設するように一般質問で取り上げると共に、昨年は、署名運動を行い市長に要望してきました。
 こうした中で、戸田市は平成17年度開設をめざして、第二特養を喜沢南公共用地に整備することになり、9月29日地元説明会を喜沢南会館で行いました。

 糸井町会長の挨拶の後、福祉部次長から「平成9年に健康福祉の杜『ほほえみの郷』を開設したが、現在入所待機者が、218名もおり、第二特養の整備が望まれている。下戸田地域は高齢者比率が40%と一番高い地域であるが、高齢者施設がほとんどないので、喜沢南公共用地に整備することになった」との趣旨説明がありました。

 その後、福祉課長から(1)特養80床、(2)ショウトステイ20床、(3)老人デイサービスセンター、(4)在宅支援センター、など施設の概要と市が社会福祉法人に土地を無償貸与して社会福祉法人が国・県・市の補助を受けて施設を整備する手法、整備スケジュール等の説明がありました。  その後、参加した住民から、駐車場の問題、「規模をもっと大きくできないか」「住民が利用できる施設を中につくれないか」など質問・意見がだされ、市として検討していきたいとの答弁があり、終わりました。

特養ホーム建設が待たれる公共用地
特養ホーム建設が待たれる公共用地