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戸田市9月定例議会終わる 雇用対策、病後保育、水害対策などで奮闘



 戸田市の9月定例議会が9月1日から開会され29日ですべての日程を終了しました。9月議会は14年度の一般会計、特別会計の決算について審査することと、市制全般に渡って議論する一般質問が主な内容でありました。

1、 戸田公園駅と戸田駅の近辺に2保育園が来年4月に開設
 戸田市は埼京線開通以来人口が増え続け、保育園不足が続いています。もちづき久晴議員は、平成11年12月議会で利便性の高い駅周辺に保育園を設置するよう一般質問で求めてきました。
今議会冒頭、市長から来年4月開園めざして、保育園の建設工事が始まったことが報告されました。これらの保育園は埼京線の環境空間を利用して建設されるもので、ゼロ歳から受け入れます。戸田公園駅近辺に造られる保育園は、社会福祉法人さきたま会が、戸田駅近辺に造られる保育園は、鉄道弘済会が運営します。

2、 戸二小17年度から自校式給食実施
 もちづき久晴議員と共産党市議団が長年実施を求めてきました。自校式給食が17年度から暫時全小学校に実施されることになっていましたが、そのトップを切って新設される芦原小と戸二小で実施されることになりました。
 戸二小では16年度に校舎の増築と合わせ給食調理室とランチルームが造られることが教育長から報告されました。


望月久晴一般質問


★防災対策の充実を

質問 去る7月26日の宮城県北部で震度6強の大きな地震が発生し、家屋に大きな被害が出ました。被害を最小限度にするためには、建築物の耐震化が特に重要です。戸田市でも地震に強いまちをつくるために耐震診断に補助制度を実施する考えは。

答弁 すでに実施している市の状況などを調査研究して検討して行きたい。

質問 宮城県北部地震でブロック塀の倒壊が多数起きたが、対策はどうか。

答弁 本市では都市景観に配慮し安全な生垣を奨励し、ブロック塀については、正しい構築を啓発して行きます。

質問 南関東地震では、戸田市全域が液状化の危険度が高いとされていますが、その対策はどうか。

答弁 液状化に対する対方法は確立されていないため、国等からの情報収集を行いながら、ボーリング等のデーターの整理を行い、対策に取りくんでいきたい。

★下戸田地域の水害対策の進捗状況は

質問 喜沢南、中町、川岸下前などの水害対策の進捗状況と今後の見通しはどうなっているのか。

答弁 菖蒲川への雨水放流ついて毎秒2,55立方メートルの県の承認を受け、15年度から3ヵ年計画で工事を予定しております。15年度は、川岸橋付近の左岸・右岸にポンプ設備工事、導水管布設工事と戸ニ小校庭前の歩道において導水管敷設工事を予定。
16年度は特に浸水被の多い中町2丁目まで導水管を布設し、戸ニ小校庭からポンプで菖蒲川へ排水するものです。
17年度は蕨市境から団東側のけや木通り、東部センター通りを経て、川岸橋際の左岸ポンプ施設に導く既設水路の補修工事を予定しています。



日本共産党市議団が取り上げた市民要求


1、 病後保育の実施を
2、 民間企業、NPO法人などのアイデイアを公募して雇用の創出を
3、 放置自転車を活用して貸し自転車を


戸田市14年度一般会計決算の問題点

14年度決算の最大の問題点は、歳入歳出の差引き残高が15億4,239万円も出したことです。この最大の原因は、当初予算で繰越金がわずか4億円しか計上されず、後から補正で10億8,215万円が入れられ、14億8,215万円に拡大されたためであります。平成13年度決算でも14億8,215万円の差し引き残高を計上した状況などから、14年度予算の編成段階で15億円前後の繰越金額があることは、十分に予想できたはずです。当初から実態に即した繰越金が計上されていれば、このような膨大な差し引き残高を出すことなく、市民要求にもっと応えられたはずです。来年度予算編成段階での、この点の改善を強く求めました。

[03/10/20]