15年度戸田市の一般会計決算
実質的繰越金43億円、県下一の財政力

 戸田市の15年度一般会計決算の特徴の第一は、財政力指数が1,263で豊かな財政力を示しています。財政力指数は1が基準で、1を下回る市は地方交付税が交付されます。財政力指数が1を上回っている市は県下では戸田市と和光市ぐらいしかありません。

 繰越金は19億円でありますが、財政調整基金9億円、都市開発基金10億円、学校建設基金5億円など24億円も基金に積み立てを行っており、実質的な繰越金は43億円にもなります。

 市税収入は227億5,675万円で歳入の57,1%で、これも他市と比べ大変高くなっています。市民一人当たりの税収は207、198円でこれも県下一の額となっています。税収では固定資産税が121億5189万円で税収の53,4%を占め、個人市民税65億579万円、法人市民税15億8739万円を大きく上回っています。固定資産税がこのように増えた原因は全市が市街化地域であることと、マンションが沢山建設されたことであります。

 借金の返済額である公債費は17億9306万円で歳出総額の4,7%で借金返済の少ない健全財政となっています。

 戸田市の15年度決算は、財政力指数、繰り越し金、基金積立金、市民一人当たりの税収などどれをみても県下トップ水準であり、戸田市が県下一の財政力であることを示しています。この財政力を乳幼児医療費の窓口払いの廃止、少人数学級、トコバスの逆周り運行、医療・保健センターの立替など市民の切実な要求実現のためにもっと生かすべきではないでしょうか。

(04/09/29)