5月24日の集中豪雨でまた被害
局地的集中豪雨対策を

 5月24日午後6時頃から戸田市は、前線の通過にともない、激しい雨が降り床下浸水17件、道路冠水28件(戸田市発表)など市内各所で被害がありました。店舗などでは車の走行による波で店内に浸水するなどの被害が出ました。

 今回の集中豪雨は、6時から7時の雨量は64mmでしたが、6時10分から6時20分の10分間に24.5mmの驚異的雨量を記録しました。現在の下水道の排水能力は、1時間当たり50?の降雨に対応する設計でつくられていますが、10分24.5mmは1時間に換算すると147mmに相当し、下水道の排水能力の約3倍の降雨であり、排水できない雨水が低い地域に集まり道路にあふれ水害となりました。

 被害は出ませんでしたが、前線の通過による豪雨は5月20日もあり最近頻発しています。昨年は9月4日に台風の影響による集中豪雨があり、おきな被害が出たばかりです。これから梅雨や台風の季節を迎え、市民の不安も大きくなっています。

 局地的集中豪雨に対応するためには、二つの大きな問題があります。その第一は、下水道の雨水排水基準です。現在の基準は、1時間50mmの雨量の半分が下水道に流れ込む事を想定して造られています。この基準が現実とあまりにもかけ離れていること。第二に下水道敷設地域は、下水道を通して河川に排水しなければならないことです。

下水道の排水能力が低いために道路の雨水が溢れていても、雨水を直接河川に排水できないため被害を大きくしています。道路に溢れた雨水を直接河川に排水できるようにして、集中豪雨による水害被害を減らしていく決意です。

市議会議員 望月 久晴

(2006年6月1日)