議会改革委員会視察


宮城県議会事務局に政策法令班を設置
議員立法で成果

 議会改革委員会は、7月13日・14日、宮城県議会と宮城県本吉町議会を視察しました。

 宮城県議会は前浅野知事時代、議会を「根回し政治から議論の場に」ということで、議会改革が進められ、必要に応じて検討委員会が設置されてきました。
 一般質問の一問一答方式、予算・決算審議の改革など様々な改革が行われていましたが、一番大きな特徴は、立法機能強化の取り組みです。宮城県議会は立法機能強化のため、サポートする事務局体制の強化充実が必要となることから、平成13年度調査課に職員3名を配置した政策法令班を設置し、17年度1名増員して4名体制としています。こうした体制の強化もあって、宮城県議会は平成10年度から16本の議員提案による政策条例が成立しています。これは日本一です。



本吉町議会全議員による議会報告会と夜間議会開催

 本吉町は人口12,000人、面積106平方Km、予算49億円、人口、予算で戸田市の10分の1、面積で約10倍のまちです。

 本吉議会の大きな特徴は、議会報告会を議会として開催して、議会の立場から町民に情報を提供するとともに、議会に対する意見・批判・提言を受けるとともに、町政に対する意見・要望なども直接町民から受け、議会の町政監視機能、政策提言機能の向上を図っていることです。

 報告会は、毎年4月下旬5日間、15会場で開催。1班4人体制で3班体制で実施、班毎に司会進行、報告者、記録者、答弁者、挨拶者などの役割を分担しておこなっています。報告事項は、一般質問、当初予算、委員会活動、昨年度要望事項の処理報告などです。町民の参加はそれほど多くはありませんが、意見・要望が沢山出され、大変勉強になるとのことでした。

 本吉町議会は、町民の議会傍聴の機会を拡大し、町民の町政への関心を高めるとともに、開かれた議会づくりと議会活性化のために、3月議会と9月議会に夜間議会を開催しています。傍聴者は毎回50名ぐらいで町民の関心が大変高いことに驚きました。

(2006/8/14)