もちづき久晴議員 党を代表して 議員定数削減条例に反対討論 |
日本共産党戸田市議団を代表して議員定数条例の一部を改正する条例に反対の立場から討論を行います。 民主政治の基本は、市民多数の意見に基づいて政策を決定することと同時に、市民の少数である多様な意見も合わせて、政策に反映させることです。こうした民主政治の根本を担うのが多様な市民の意見を代表して市民各層から選出された議会議員であります。 定数削減を主張する人達は、蕨市や鳩ヶ谷市が定数を18名にしたことを最大の理由にあげていますが、蕨市や鳩ヶ谷市はこの間ほとんど人口が増えず横ばい状態で推移してきました。鳩ヶ谷は地下鉄開通で最近人口増加傾向になって来ましたが、それでも議員一人当たりの人口はわずか3.299名です。蕨市でも議員一人当たりの人口は3.792で戸田市より650人も少なくなっており、蕨市・鳩ヶ谷市を例とした削減論は戸田市にはあてはまりません。 さらに戸田市は人口と共に財政規模と行政規模も年々拡大しております。行財政規模が年々拡大して行けば、それをチェック監督する議会の役割も当然強化されなければなりません。ところが議員定数の削減は強化しなければならない議会のチェック能力を弱めることになってしまいます。 行財政改革の立場から議員を減らし財政負担の軽減を図るべきとする考え方も結構あります。これは多くの市町村が地方交付税の削減、人口の高齢化、地場産業の衰退、などで自治体財源が悪化したためです。しかし、戸田市の財政力は財政力指数1・5に見られるように県下一を誇り、毎年向上しています。 (2008年7月6日) |