三重県議会の議会改革を視察(10・8・18)
議会開会日を大幅に増やし、議会機能を強化

 戸田市議会の議会運営委員会は8月10日、三重県議会を視察しました。

 三重県議会は平成7年「議会に係る諸問題検討委員会」を設置し、議会改革の取組みを始める。平成8年「議会改革委員会」を設置し、本格的に改革に取組む。平成15年議会「議会改革推進会議」を設置。平成17年「議会基本条例研究会」の設置。平成18年12月「議会基本条例」可決。

 三重県議会の改革は1、開かれた議会運営の実現、2、住民本位の政策決定と政策監視・評価の推進、3、独自の政策提言と政策立案の強化、4、分権時代を切り開く交流・連携の推進、5、議会事務局による議会サポート体制の充実、の5項目を基本に進められました。

 様々な改革が行われた中で、私が感心したことは、年4回開会されている議会を年2回開会にして、開会日を大幅に増やし、議案の審議時間を十分に取って、議会本来の役割を強化したことです。さらに、県政の課題について議員間討議を交えながら調査を行い、政策立案や政策提言を行う検討会を設置していることです。

 多くの議会は執行部の提案した議案を審議して可決させることが主な任務で、議会自ら議案を提案することはあまりありませんが、三重県議会では議会が議員提出条例を積極的に提案可決させ県政を動かしていました。
 立法府である議会が、執行部提案の議案だけを審査していたのでは、議会の役割は半減してしまいます。議会の役割を強化して住民の福祉向上を図るためには議会も独自の立場で住民の意見を聴取して政策や条例の提言・提案を積極的に行う必要があると思いました。