11・5・19 震災液状化対策で浦安市視察


 日本共産党戸田市議団は、5月19日東日本大震災の液状化現象で大きな被害を受けた浦安市を視察しました。

 視察は始に浦安市庁舎で都市整備部長から、被害状況とその対応について説明を受け、その後市内の被害現場を車で回りました。
 被害の概要は被災者98,473人、被災世帯37,023世帯、液状化面積1,455ヘクタール、下水道破損地区面積約820ヘクタール、道路の被害延長111.8平方km、応急危険度調査対象8,878戸でした。噴出した砂は73,000トンに上りました。

 浦安市は、面積16.98平方kmで人口164,640人、世帯数72,714世帯、で東京都江戸川区と隣接しています。
 液状化の被害は市面積の4分の3を占める、埋め立て地に集中し、旧市街地では被害は出ませんでした。ディズニーランドは埋め立て地域にありましたが、液状化対策を行っていたために殆ど被害がありませんでした。

 液状化で地面からドロドロの砂が噴出し、上下水道管・ガス管の破断によって、電気、ガス、水道、下水道が使えなくなり、市民生活に大きな影響がでました。
 上水については自衛隊の給水船が来てくれ、給水車で給水ができ助かったと話してました。
 下水の復旧は道路が地盤が沈下したために、道路の復旧をどうするか決まらず、下水道復旧ができず、仮復旧している地域が相当あるとのことでした。そのためトイレが使用できず、便袋を30万枚配布し生ごみと一緒に回収した。ガス管は傾斜に関係なく配管できるため、復旧が一番早くかったとのことでした。

 住宅そのものには被害がなくても土台が液状化で傾いた一般の住宅が沢山発生しました。傾きを直すだけでも、500万円前後の費用がかかりますし、液状化対策をしないで傾きだけを直しても、しょうがないのではなど、いろいろな意見がでている。市としては専門家の意見も聞いて今後どうするのか、検討していくとのことでした。

 戸田市は全市域が液状化危険地域でありますので、今後専門家を含めた液状化対策の検討が必要ではないでしょうか。