軽費老人ホーム白寿荘跡地の
不明朗な売却白紙撤回を求める

もちづき久晴市議質疑で追及


 もちづき久晴議員は6月11日、公募提案型の市有地売却議案ついで質疑しました。

 この議案は、軽費老人ホーム白寿荘跡地、面積3,500u(1,060坪)建物は2階建て床面積2,186uを買受事業者が建物を解体すること条件に売却し、承認を求めるものでした。土地の鑑定価格は3億8,747万円でありますが、建物の解体費(39mの杭52本の引き抜き費を含む)の見積費が2億6,319万円で、最低売却価格は1億2500万円(坪単価11万7,900円)で公募したところ、ジャッパンロジコム株式会社が2億1,576万円(坪単価20万3000円)で仮契約しました。

 ジャッパンロジコム株式会社は、この土地に物流倉庫(400u)、自動車整備、トラックの架装及び自動車塗装を行う整備・塗装工場(700u)の2棟を敷地内に建設して事業を行うもので、建物は平屋鉄骨建てあるため、杭の引き抜く必要がなく、解体費2億6,319万円のうち杭の引き抜き費は1億5,541万円はかかりません。

 もちづき議員は、杭抜き費は解体費に含めず、市の実費負担にすべきでなかったかと財務部長に聞きましたが、財務部長は市が土地を売却する場合は、完全な更地にしなければならないので、杭抜き費を含めるのは妥当と答弁しましたが、必要のない経費を含めて売却するのはおかしい。
 また、望月市議は、市の見積もった解体費も解体業者に見てもらったら約7,500万円も高いと指摘し、市場価格を調査したのかと問いましたが、財政部長は県の単価で見積もったと答弁。実際の市場価格を調査していないのも問題ではないでしょうか。

 解体費を高く見積もったうえ、杭を抜かない買受事業者に杭を抜くことを前提の価格で売却したことは市民に説明できないのでは、白紙撤回の考えはないか迫りました。財政部長は白紙撤回の考えはないと答弁しました。

 軽費老人ホームの跡地については、当初戸田市の4番目の特別養護老人ホームを建設する計画でありましたが、中町にレーベンホーム戸田が出来たため市は軽費老人ホームの跡地への特養建設計画を取りやめ、売却するとの方針を出しました。日本共産党戸田市議団は、将来の高齢者施設用地として売却せず、保有しておくべきとして、売却方針に反対してきました。



 超低価格で売却された白寿荘